キダチアロエとは

キダチアロエ Aloe arborescens Mill
別名)キダチロカイ[蘆薈]

南アフリカ原産の多肉植物
ツルボラン科(ユリ科)アロエ属

花言葉…万能・永遠(とわ)の健康・信頼
誕生花…9月11日

日本において広く普及している「キダチアロエ」は、大きな多肉植物群であるアロエ属に属します。古くから「医者いらず」と知られる植物で、灰緑色で剣状の葉は多汁。葉の縁には、三角形のトゲが沢山ついています。開花時期は11月~2月頃で、朱赤色の花が筒状から紡錐状になり、下の方から順に花が開きます。暑さや乾燥に強い強健な性質で、比較的低温にも強いため、管理しやすいことが特長。

代表的なアロエ

ユリ科に属する多年生植物であるアロエは、数千年以上も前から民間薬草としてさまざまに用いられてきました。原産地は南アフリカで、紀元前4世紀頃に東アフリカのソコトラ島を訪れたアレキサンダー大王が、アロエに目をつけたことがきっかけで栽培が始まったと言われています。

アロエには約300の種類があり、さらに細分化していくとその数は730種にも及ぶそうです。その中でもとくに利用される代表的なアロエは、「ケープアロエ」、「キダチアロエ」、「アロエベラ」の3つです。

南アフリカ・ケープ地方で栽培される「ケープアロエ」は、日本では主に医薬品の原料として使用されています。

「ケープアロエ」、「アロエベラ」と比べて「キダチアロエ」は比較的苦みが少なく、味がよい上に有効成分が多いことが特長。寒さにも強い品種であるため、日本国内でも多くの場所で栽培されています。「キダチアロエ」は、全体をまるごと使えますが、医薬品としては認められていないため、食品や化粧品の原料として使われることが多いようです。

寒さに弱い「アロエベラ」は、日本国内では主に沖縄県で栽培されています。「アロイン」という苦み成分があるため、食品や化粧品に使用する際にはこの部分を取り除き、葉肉のゼリー状の部分だけを使用します。

アロエの灰汁(アク)について

山ウド・タラの芽・タケノコ・ワラビ・ゼンマイなど、滋養のある食べ物には灰汁(アク)があるものです。灰汁は、薬でいう副作用と同じように、体にとっては好ましいものではありません。そのため昔から、こうした食べ物を口にするときには、必ずアク抜きをしてから食べる習慣があるのです。

滋養のあるアロエにも、これらの食材と同じようにアクがあります。たとえば、火傷をしたとき。患部に生の葉を直接つけると、火傷そのものはキレイに治るものの、灰汁に含まれる成分によって、まわりの皮膚が赤くなって炎症を起こすことがあります。

十分にアク抜きをしたアロエジュースであれば、たとえ火傷をした患部につけたとしても炎症を起こすことはありません。以上のように、アロエの葉を生で食べること、搾り汁を直接肌につけるようなことは、できるだけ避けた方がよいでしょう。

アロエの灰汁を抜くためには、搾り汁を煮沸して「アロエエキス」にしたり、葉を乾燥させたり、ハチミツや焼酎付けにする方法があります。

アロエの歴史

紀元前の昔から活用されてきたアロエ

古代エジプトの医学書『エーベル・パピルス』の中に、アロエに関する記述があります。これは、現在確認できるもっとも古い記録で、ピラミッドのミイラの膝の間に置かれているのが見つかりました。アロエを活用したさまざまな処方が記された医学書が作成されたのは、紀元前1550年頃のこと。つまり、今から3500年ほど前にはすでにアロエが活用され、それよりもっと以前から庶民の間で愛用されていたのでしょう。

その後、アロエはヨーロッパ全土に広まっていくのですが、そこにはおそらくマケドニア大帝国の力が働いたと考えられます。ローマ皇帝ネロの侍医・ディオス凝りディスは、紀元前1世紀に『ギリシャ本草』を著しています。アロエが万能薬であることを証明するために具体的な処方をあげて、さまざまな病気に有効であることを記したのです。

一方で、アロエは『新約聖書』にも登場しています。「ヨハネ伝」の中に、アロエとヤブにんじんを混ぜ合わせたものをキリストに塗り、埋葬をしたという記述があるのです。また、紀元前4世紀頃には東アフリカのソコトラ島にて、アレキサンダー大王が自らの健康増進のため、あるいは将兵たちの健康維持のためにアロエ栽培に励んだという説もあります。

ヨーロッパからアジアへ

ヨーロッパ全土で認められるようになったアロエの効能は、その後もさらに広まっていきます。

12世紀に入ると、ドイツ薬局方(品質規格書)に記載されるようになり、はじめてアロエの薬効が国の法令のもとで認められることとなりました。その後、アロエはシルクロードを通り、中国へと伝えられます。

アロエのことを「蘆薈(ろえ)」とあらわす中国では、漢方医学の父とも言われる李時珍の著書『本草網目』の中に、蘆薈がきわめて有効な植物だとする記述があります。また、「色黒く、木のヤニのようなもの」と記されていることから、今で言うアロエ汁を固めたようなものが愛用されていたのではないかと推測できます。

日本への伝来

アロエが日本に伝えられたとされる時期は、鎌倉時代とも室町時代とも言われています。ただし、江戸時代の書物にアロエを「蘆薈」と称しているところから、アロエが中国から伝えられたことは確実でしょう。

アロエの種類はおそらく「ケープアロエ」であり、日本にはじめてやって来たアロエは、植物としてではなく、薬品として伝えられたと考えられます。この説を裏付けるのは、貝原益軒が著した『大和本草』や、小野蘭山の『本草網目啓蒙』に添えられた挿絵で、それらがいずれも想像上の草として描かれているのです。

一方で、同じ頃にポルトガルの宣教師もまた、日本にアロエを持って来ていたのです。こちらについては「キダチアロエ」だったと推測され、キリスト教の普及とともに全国に広がり、条件の整った一部の地域に根をおろし、繁殖したと考えられています。

民間医療として、日本における市民権を得る

明治時代に入ると、ドイツ医学の導入などもあって、日本国内でも医療制度が整備されるようになりました。明治19年には日本薬局方が制定されましたが、アロエは当初から「蘆薈」という名前で日本薬局方に登録されました。

戦争が終わると、世界中の学者がアロエの薬理作用を解明するようになりましたが、とくに日本の気候風土に合った品種である「キダチアロエ」は、「アロエベラ」と並んで抜群の病理効果があると証明されたのです。さらに、日本人科学者によって「アロエにはガンの抑制効果がある」と発表された昭和44年以降、アロエの人気は一層高まりをみせました。

俗に「医者いらず」と呼ばれるアロエはこうした変遷を経て、現在もなお親しまれているのです。

『アロエジュース健康法』(KKロングセラーズ)平田千春・著
『健康を守る万能の薬草アロエ』(新星出版社)肥田和夫・著 より引用

薬湯・アロエ風呂

皮膚にたまった老廃物の排出を促し、荒れた肌を整えてくれるのが、アロエを使った薬湯の特長で、美容にも高い効果があります。体を芯から温めることで湯冷めしにくく、血行を促進して新陳代謝を高めるために、健康維持にもたいへん役立ちます。やわらかなお湯が楽しめる一方で、色や香りはほとんどありませんから、入浴剤独特の香りが苦手という方にも安心してお試しいただけます。

アロエ入浴法

美容目的であれば、お湯の温度は39度から40度程度に低めに設定し、アロエの成分がじゅうぶん肌に浸透するように、湯船には長めに浸かると良いでしょう。ただし、いくら健康な方であっても湯船に入っている時間は30分ほどに。あまり長く浸かっていると脂肪が抜け過ぎたり、体力の消耗によって疲れてしまいますから注意が必要です。アロエの効果によって、体が温まるとともに毛細血管が拡張されて毛穴が開きます。

新陳代謝が活発になって、大量の汗とともに老廃物が輩出されますので、入浴前にはコップ一杯ほどの水をお飲みいただくと効果的です。

家族であっても一人ひとり肌質が異なるものですから、たとえ自宅のお風呂であっても、入浴する人にあわせてアロエの量を調節するようにしましょう。アロエのお風呂には毎日入るのが理想的ですが、たとえ週に2~3回程度でも、その効果を実感していただけるはずです。

アロエで排毒[アロエデトックス]

体の中に毒素が溜まった状態でいると、体の不調を覚えたり、免疫力の低下によって風邪を引きやすい、疲労感が抜けないといった自覚症状があらわれることがあります。

吹き出物が治りづらい、サプリメントを服用しても効果を実感できないといったことがありましたら、排毒(デトックス)を考えた方がいいかもしれません。

毒素を体の中に溜めこんでしまうと、毒素が腸壁から血流にのって全身をめぐり、さまざまな形で体にトラブルをもたらします。この状態で食事やサプリメントを摂取しても十分に吸収されず、せっかくの栄養素が細胞まで届くことはありません。

そこで必要になるのが、毒素を輩出して体内をキレイに浄化するための「デトックス」なのです。

排毒=デトックスとは?

デトックスには「毒(トックス)を排出する」、毒抜きという意味があります。体の中をクリアな状態にリセットして、自分が理想とするスタイルへ。健康的に痩せられる体質へと、改善していこうという考え方です。

体に毒(トックス)が溜まっている状態とは?

人間には本来、体の中で不要になった物質を便・尿・汗などによって排出して浄化する、代謝機能が備わっています。ただし、日々のストレスや食生活の乱れなど、何らかの影響で代謝リズムが乱れると代謝機能が正常に働かなくなり、体の中に毒素が蓄積されてしまうのです。

おもな毒(トックス)

●食事などで摂取した栄養分の残りカスが老廃物となったもの
●食品に含まれる添加物、薬品などの有害化学物質
●界面活性剤やダイオキシンなどの環境ホルモン
●ヒ素、鉛、水銀など有害な金属

毒(トックス)がもたらす悪影響

1) 生活習慣病
2) アレルギー
3) 腸内環境の悪化・免疫力の低下
4) 病気にかかりやすい
5) 栄養の吸収率の低下
6) 慢性的な冷え性・肩こり
7) 頭が重く感じる・気分が安定しない
8) ダイエット効果が期待できない
9) 肌の再生サイクルの乱れ・肌の老化

毒素を排出しないことによるデメリット

日々の運動不足やストレス、偏った食事が続くなど、生活リズムが乱れると新陳代謝が低下します。そして、人が本来もっている代謝機能が正常に働かなくなると、体に溜まった毒素をうまく排出できなくなってしまいます。不要な毒素を溜めこんでいると、体調不良に悩まされるようになったり、太りやすい体質になってしまうことも少なくありません。体に毒素を溜めこんだままでは、ダイエットや美肌にチャレンジしても、大きな成果は期待できないでしょう。

そこで! 排毒(デトックス)が必要になってくるのです。

排毒(デトックス)作用のある食品

デトックスが期待できる代表的な食材を記載します。

有害物資を体外へ排出
キダチアロエ、りんご(ペクチン)、ゴーヤ、こんにゃく、寒天、明日葉、スピルリナ、ガジュツ

体の中にある有害物質を包み込み、吸収を抑制(キレート作用)
クエン酸、ニンニク、たまねぎ(ケルセチン)、ねぎ、コリアンダー

有害物質の無害化をサポート
セレン、亜鉛

利尿作用
クミスクチン、メリロート、マテ

アロエデトックス(排毒)の重要性

毎日摂る食事のほか、空気や水など。私たちの体には、さまざまな形で毒素が入ってきます。この毒素を長い間体の中に溜めこんでしまうと、腸内の細菌バランスが崩れて、悪玉菌を増やすことに。悪玉菌が増えると、老廃物の腐敗が進んでさらに有害な毒素になったり、活性酸素を発生させることになるのです。

こうして発生した毒素や活性酸素が腸壁から吸収されると、血液の流れにのって全身へと運ばれていきます。そして、体の重要な働きである「代謝」や「免疫」にも悪影響が及んで、健康状態が悪化したり、肌トラブルなどに悩まされることになるのです。

もちろん体が健康な状態であれば、こうした有害毒素は自然と体外に排出されます。代謝機能などが正常であれば、便から75%、尿から20%、残りの5%は、毛髪や爪、汗などによって排出されると言われています。これらの数値をご覧になれば、いかに便通をよい状態に整えることが大切か、お分かりいただけるのではないでしょうか。

体内環境の正常化・体内浄化を考えたとき、便秘の解消、便通のリズムを整えることはとても大切です。

注目のアロエデトックス(排毒)

腸内の毒素を増やさないこと・早く排出することが大切。また、体に取り込んでしまった有害物質をいち早く排出するために効果的な食品を摂取することが必要。

アロエを摂取することにより、腸内の善玉菌が活発になり、腸の筋肉収縮運動がスムーズに。また、アロエならではの自然な緩下作用によって、快便をサポートします。

アロエがもつ自然の力で毒素や老廃物を排出できれば、腸内の善玉菌が増加し、免疫力が高まるとともに新陳代謝が向上します。

エネルギーの代謝もよくなりますから、ダイエット効果アップも期待できるでしょう。

アロエデトックス(排毒)の嬉しいメリット

●健康的にダイエット
●新陳代謝を促進
●肌のターンオーバー正常化で美肌へ
●免疫力アップで病気にかかりにくい健康な体へ
●慢性的な体調不良を改善
●アロエチン(アロエの成分)の働きでシミ・ソバカスを防止
●代謝を活発にすることで老化防止に期待

人気のアロエ含有エキス

1位

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2位

太陽のアロエ社

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